CAEエンジニア養成/計算力学技術者資格取得支援
www.cae-school.com
CAEの受託解析を行いながら、CAEを用いた開発手法の普及活動とCAE教育を始めました。
当時、CAEはごく一部の大手企業が研究開発の一部に使用し始めていたレベルにとどまっていました。「CAEを活用することで、もっと研究開発を活性化して開発力が向上することを知っていただきたい」との願いから、CAE技術を用いた開発手法の導入をお手伝いさせていただくことを考え、多くの企業様をまわらせていただきました。しかし、CAEの存在自体を紹介することから始めなくてはならなかったことから、最初の数年間は、事実上、CAE普及のボランティア活動を行っている状況でした。
CAEを導入した希少な企業様におかれましても、「扱える人がいないため、使用しないまま眠っている」という状況のところが多いことがわかりました。そのような企業の技術者さん達の間では、様々な意味で「CAEは使えない技術」という誤解のレッテルを貼られて広まっていることがわかりました。
想像以上にCAEが正しく知られていない現状を知り、その原因は、CAEについての知識やCAE技術習得の機会が社会に不足していることにあると気づき、そのための具対策として、「社会にCAEエンジニアの養成が必要である」と考えました。
当時、「CAE講習」と称されて開催されていたものが、まったく無かったわけではありませんが、殆どが、ベンダーさんによるCAEソフトウェアの機能を紹介する営業に止まる内容のものばかりでした。
これまでのCAEやCAE教育への残念な誤解を払拭するためにも、使用者がCAEを本当に使えるようになるCAE教育を作っていくことを決心し、具体的な研究を始めました。
最初は、「既にCAEを導入しているが使える人がいない」とお困りのクライアント様からご依頼をいただき始め、即戦力となるCAE技術者を短期間で養成するためのCAE教育を研究して練り上げて行きました。この時に考案した手法は、現在も、「CAE特定専門家短期養成プログラム」に生かされています。
これまで行ってきたCAE教育を体系化し、まだCAEを導入していない企業様や個人の技術者様も学べるような環境づくりをすることで、もっと広く社会に役立たせることができるような研究を本格的に行う体制を作りました。
当時、CAE技術の存在自体、あまり知られておらず、加えて、一般的なCAEソフトウェアは非常に高額であったことから、所有している企業や団体、教育機関も非常に少なく、個人がCAE技術を習得する機会は無いに等しい状況にありました。
そのような背景の中、CAEソフトウェアを所有していない人であってもCAE技術習得の機会に恵まれ、確実に技術を身に着けることができるよう、実際にCAEソフトウェアを用いて自習形式で繰り返し学習できるCAE教育にこだわり教材を完成。後日、日刊工業新聞等で何度も大きく取り上げられました。
「CAE技術習得機会の拡大」→「CAE技術者の増加」→「CAEを用いた研究開発の増加」→「企業・団体・教育機関等の研究開発の高度化および高効率化」「時間と経費の低減」「産業廃棄物の低減(実験回数の低減による)」という流れを作ることが、これからの製造業界のますますの発展に必要不可欠であるとし、その具体的方法を研究して打ち出し、自ら実践してきた独自のCAE教育プランと事業が、産業の発展に寄与したとして、「チャレンジITビジネス賞」を受賞しました。
リーマンショックで社会経済が低迷する中、「『プロフェッショナルCAEエンジニア養成講座 CAE実践T』を、さらに手頃な価格で身近なものにしてほしい」という内容の声がいくつか寄せられました。
リストラが多く行われている最中、「スキルアップして自らの付加価値を上げて会社に必要な存在となろうとする技術者さん」、「リストラされて再就職に備える技術者さん」、「就職難で困っている学生さん」からのものでした。
それらの声に応えるかたちで、本文を白黒にして3部作に分けてコストを抑え、さらに、お手元に届き易いよう、一般書店販売にしました。
「はじめてのCAE 静解析編」は、その内の1作目になります。
これまでに無かったCAE教育スタイルが好評を得て、個人の使用だけでなく、全国の工学系教育機関や、企業、団体の研究機関でCAE技術習得用テキストとして使われるようになりました。
先に発刊された静解析編の続編として、基本的な振動解析技術を学ぶための書を出しました。静解析同様、多くの個人、大学、企業、団体の研究機関のCAE技術習得用テキストとして使われるようになりました。
先に発刊された静解析編・振動解析編と合わせ、構造解析の実践技術の基本3部作が完成しました。多くの個人、大学、企業、団体の研究機関のCAE技術習得用テキストとして使われるようになりました。
CAE技術を、より身近なものとして活用できるよう、企業・団体・個人・学生等、様々な環境・立場からのCAE学習を容易なものにする教育システムを作りました。
CAEの実践技術を学ぶ講習だけでなく、解析精度を上げるために必要となる有限要素法(FEM)等の理論の講習も始めました。さらに、理論の学習に必要な学力を養うための工業数学や材料力学等の工学基礎を学ぶ講習も始め、様々な段階からのスキルアップを支援する環境を作りました。
CAE技術を学んだが、まだソフトウェアの購入は難しいため技術を活かせないというご相談が小規模事業者さんや個人の研究者さんから入り、数年前から、無料で入手することができるオープンソースCAEソフトウェアを検討していました。その中から、手堅いと思えるものの1つである『Salome-Meca』の使用方法を記した書籍を書下ろし、一般書店販売するとともに、講習会を開始しました。
CAE技術が普及しつつある中、資格があった方が、技術を学ぶ人達にとって励みになるのではないかと考え、当時、一般社団法人 日本機械学会において始まっていた「計算力学技術者資格」の取得を支援することにし、2009年から行ってきた「はじめてのCAE 静解析編講習会」について、同学会から公認CAE技能講習会としての認定を受けました。
当時のSalome-MecaおよびCode_Asterには、アッセンブリーの機能がありませんでした。そのため、所長オリジナルの手法を本書の載せて公開。後に、Salome-Meca(Code_Aster)開発者にも参考にされました。
同シリーズの書籍の続編として発刊。自動車をはじめとした電気化の流れで、熱を考慮した設計が必要とされ、熱解析の需要が高まる中で、手軽に始められるツールの手引書として活用いただきました。
一般社団法人 日本機械学会において、振動分野の計算力学技術者資格が新設されることになりました。当研究所既存の「はじめてのCAE 振動解析編講習会」も、振動分野公認CAE技能講習会の認定を受け、振動分野の計算力学技術者資格取得の支援も始まりました。
「CAE技術教育の敷居を低くし、CAE技術の普及に貢献する」という第1段階の計画から、「解析精度の高いCAE技術者の養成に努め、研究開発現場の高度化に貢献する」という第2段階の計画に本格的に入りました。
質の高いCAE技術者養成のため、CAE原理の理解と、さらに、それを理解するために必要な知識を身に着けるための教育が必要であるとの観点から、
「CAE理解のための工業数学基礎講座」
「CAE理解のための材料力学基礎講座」
「CAE理解のための有限要素法(FEM)基礎講座」
を本格的に開始しました。
「Code_Saturneで行う定常流体解析実践講習会」についても、一般社団法人 日本機械学会 公認CAE技能講習会 熱流体分野の認定を受け、これにより、全分野の公認CAE技能講習会開催事業者となりました。
熱流体分野の教育用解析ツールとしてはCode_Saturneを用いました。オープンソースであり、Salome-Mecaとあわせた連性解析も可能なことから、今後、開発現場での活用が期待でき、皆さんの役に立つのではないかとの観点から選択しました。
問題の解き方が解らない。過去問題の解答を見ても自分一人では解らないので教えて欲しいとの声に応え、資格取得の面からも技術者のスキルアップを支援できるよう開始しました。
受講者が全国に及ぶ中、遠方からの受講者の交通の便に配慮し、羽田空港や東京駅からアクセスの良い場所(東京都港区芝公園)に、受講会場を設けました。
長年本拠地としてきた東毛産業技術センター内の教室は非常に環境が良く、授業の合間に窓から見える山々の風景が受講者様から好評でしたが、主要駅から遠いこともあり、駅近くの街中にある一般財団法人 地域産学官連携ものづくり研究機構の研究センター内に移転することになりました。新事務所および教室は、太田駅から徒歩圏内(8分)で、公共交通機関を利用する受講者様のアクセスが良くなりました。無料駐車場もこれまで通りあります。
自動車等、電子機器の需要が高まる中、これから電子機器の設計を始める人や、機械系等、異分野の技術者が電子機器の設計を始める支援となる講座を新設しました。
放熱技術の理解を深めるための基本知識の入門講座を新設しました。熱解析の結果を直感的に理解するのにも役立ちます。